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北欧旅行記


矢野 政顕

 2013年夏、家族3人で北欧四カ国(フィンランド、スウェーデン、ノルウエー、デンマーク)を旅行してきた。日本からの出国日、帰国日は前年の秋にはに決めていたので、その制約の下で旅行日程を組み立てた。フィヨルドの観光を中心にしたので、ノルウエー5日、フィンランド2日、スウェーデン2日、デンマーク2日の日程となった。

 旅行を思いついたとき北欧4カ国はヨーロッパの国であるからEUに加盟し、通貨はユーロというイメージを抱いていたが、4カ国のうちノルウエーはEUに加盟していないこと、EUに加盟している3か国の内ユーロを採用しているのはフィンランドだけと言うことが分かった。したがって各国毎に通貨が異なり、入国の度に両替が必要となった。現地での支払いはクレジットカードをメインにしたので、実際の両替はクレジットカードが使用できないバス、路面電車など限られた支払いに備えたもので、少額で済ませた。

 日本からはフィンランドのヘルシンキに入り、その後スウェーデン、ノルウエー、デンマークの順番で巡り、最後はコペーンハーゲンから帰国するルートとした。北欧内の移動は主に列車を使用することとし、スウェーデン、ノルウエー2国間で4日間通用のユーレイパスを購入した。このパスによってバスの乗車券、フェリーの乗船券、フロム鉄道の乗車券などが割引になった。さらにフィンランドからスウェーデンへ向かうタリンクシヤラインの乗船券も割引になった。

 
ユーレイルパス(ノルウエー、スウェーデン2カ国用)

 このユーレイルパスは家族3人が同一行動をとることを前提にしたSaver Passで通常料金より割引となっている。有効期間は2ヶ月であるがその開始日を設定するため、ヘルシンキ中央駅で7月25日にValidationを受けた。この日以後の2ヶ月内の任意の4日間について列車に乗車できることになった。ヘルシンキでValidationを受けたのは、タリンクシリヤラインの乗船券がユーレイパス所持者として割引を受けていたためである。


  フィンランド観光

   フィンランドの首都ヘルシンキでは次のような観光地を訪れた。
@スオメンリンナ要塞(世界遺産)
Aウスペンスキー寺院。北欧最大のロシア正教の教会。
Bヘルシンキ大聖堂と元老院広場
Cテンペリウス教会。周囲を岩に囲まれた「ロック・チャーチ」。
Dマーケット広場

 
スオメンリンナ要塞(世界遺産)
 
ウスペンスキー寺院
 
ヘルシンキ大聖堂と元老院広場>
 
テンペリウス教会とマーケット広場


  ヘルシンキからストックホルムへの移動はタリンク・シリヤラインの船を利用した。ヘルシンキを夕方5時に出港し、翌朝9時30分にストックホルムに到着した。運賃はホテル代相当なので、時間と費用の節約になった。ヘルシンキとストックホルムの間には1時間の時差があるため、船内の時計には短針が2本あった。

 


  スウェーデン観光

  フィンランドからのフェリーはスウェーデンの首都ストックホルムに朝9時30分に到着、その日と翌日夕刻までストックホルム市内を観光した。主な訪問先は次の通り。
@ガラムスタン(世界遺産) ストックホルムの旧市街。リッダーホルム教会、王宮、大聖堂などを見学。王宮では衛兵の交代式が見られた。
Aスカンセン野外博物館 スウェーデンの古い民家を集めている。動物園、遊園地としての設備も備えている。
B市庁舎 ノーベル賞受賞者の晩餐会会場となるところ。

 
王宮における衛兵の交代式
 
リッダーホルム教会とスカンセン野外博物館
 
       スカンセン野外博物館
 
       ノーベル賞受賞者の晩餐会会場となる市庁舎ホール


  ノルウエー観光(オスロとベルゲン)

 ストックホルムからノルウエーの首都オスロまでは列車で移動した。オスロはオスロフィヨルド(約100Km)の最奥部に位置している街である。オスロでは次のようなところを訪ねた。
@アーケシュフース城 城壁のそばには大型の観光船が着岸している。
A市庁舎 ノーベル平和賞の授賞式はここで行われるとのこと。
B王宮 前庭は工事中のため裏庭で衛兵の交代式を行っていた。
C国立美術館 ムンクの展示を観た。有名な「叫び」は盗難に遭ったことがあるため壁にはめ込まれた状態で展示されていた。
 Dヴィーゲラン公園 ヴィーゲランの彫刻が野外に200体以上展示されている。


アーケシュフース城から見たオスロフィヨルド
 
     アーケシュフース城と市庁舎ホール
 
     王宮と衛兵の交代式
 
 
     ヴィーゲラン公園

   ベルゲンは人口約25万人で、ノルウエー第2の規模を持つ都市。ベルゲンには世界遺産ブリッケンがある。中世ハンザ同盟時代の商人の倉庫兼住宅である。オスロからベルゲンまでは途中のヴォスで一泊し、ソグネフィヨルド、ハダンゲンフィヨルドを観光して行く予定だったので、観光の邪魔になるスーツケースはオスロのホテルからベルゲンのホテルまで宅配便で送った。


    フロインエン山より見たベルゲンの街
 
    ブリッケン(世界遺産)


  ノルウエー観光(フィヨルド)

(1)ソグネフィヨルド
 オスロ8時発のベルゲン急行に乗車、途中ミュールダールでフロム鉄道に乗り換えてフロムへ。フロムでフェリーに乗りクドバンゲンまで約2時間の間ソグネフィヨルドの景観を楽しんだ。天候が良くなかった。

 
ベルゲン急行とフロム鉄道
 
 


(2)ハダンゲンフィヨルド
  ハダンゲンフィヨルドの最奥に位置しているアイフィヨルドに行った。ヴォスからウルビックまでバスで行き、そこからフェリーで。その後ハダンゲンフィヨルドの中でもっとも美しいとされるノールハイムまで約4時間の船旅を楽しむ計画だったが、悪天候のため往路を引き返し、ヴォスから鉄道でベルゲンへ移動した。 

 


(3)リーセフィヨルド
 ベルゲンからノルウエー第4の都市、スタヴァンゲルまで船で移動。スタバンゲルに宿泊してリーセフィヨルドのプレーケストーレン(Preikstolen ノルウエー語で教会の説教壇の意味)に行った。スタヴァンゲルからフェリーでタウへ。そこからプレーケストーレン・ヒュッテまでバスで(ここが標高270m)。ここから片道は約2時間の山登りでプレーケストーレン(標高602m)に到達した。プレーケストーレンは平らな岩でここから602m下のリーセフィヨルドの海面を覗く。どこの観光地でも多くの日本人を見かけたが、ここでは一組の夫婦に会っただけだった。当然団体のツアー客はいない。

 
 
 
 
      プレーケストーレン(Preikstolen)とリーセフィヨルド


  デンマーク観光

  ノルウエーのスタバンゲルからデンマークのストックホルムまでは飛行機で移動、コペンハーゲン市内と近郊を観光した。市内の観光に自転車をレンタルすれば、電車には自転車用車両が連結されているのでそのまま自転車で郊外まで行ける。
@コペンハーゲン市庁舎
Aアメリエンボー城。ここでも衛兵の交代式が見られた。
Bローゼンボー離宮。オランダ・ルネッサンス様式の建物。
Cニューハウン。コペンハーゲンを象徴する景観として名高い、運河に沿ってカラフルな木造家屋が並ぶ。
D人魚の像。アンデルセンの物語でを思い起こさせる人魚の像は観光客でいっぱい。
Eクロンボー城。コペンハーゲンの北約44Kmの港町にある、シェイクスピアの「ハムレット」で有名な城。地下には楯と剣を手にして眠る英雄ホリガー・ダンスクの像がある。
Fフレデリクスポー城。コペンハーゲン北西に位置する町ヒレロスにある城。

 
      コペンハーゲン市庁舎とアメリエンボー城の衛兵の交代式
 
     ローゼンボー離宮とニューハウン

     観光客が群がる人魚の像
 
     「ハムレット」のクロンボー城と英雄ホリガー・ダンスクの像
 
     フレデリクスポー城と郊外電車の自転車用車両

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