八王子市片倉台自治会自主防災隊 
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片倉台自治会災害時一時公園避難場所での設営訓練開催
はなみずき公園/H31.4.14 10:00~12:00



◆大地震や大火災などの災害時に、公園に避難した要配慮者や負傷者の為の設営訓練を実施しました。この訓練は大災害時には通常の担当者や役員が避難場所に直ぐ参集できるとは限りません。災害時には一般住民はもとより負傷者や要配慮者の為に一時も早く避難施設を設営し安全を確保する事が大切です。混乱のなかでも、一般の方でも順序良く設営行動できるようにする為、避難してきた人がどのような行動順序をとれば良いかを知る体験訓練です。

最初に避難してきた住民が、班長や公園リーダー・自主防隊員や自治会役員が参集してくる迄の間、公園リーダーとして他の人たちと協力して、避難場所設営を進める訓練です。途中自治会役員や自主防災隊員が到着したら随時交代します。
◆行動は分かりやすく簡潔に記された行動順位カード(パウチファイル)により進めます。
◆この訓練は災害時の条件(災害発生時期・時間・天候など)により順序や行動内容が異なる場合が当然ありますが、今後の訓練では条件を変えて訓練体験を継続の予定です。
◆ 次回はこぶし公園・すずかけ公園・打越公園で11月ごろ計画されています。

初めての設営体験で問題点・注意点を見つけ、実際の災害時に素早い活動行動により短時間での設営を目的としました。

A:最初に到着した人が最初にする行動:公園リーダーとして備蓄倉庫の開錠
●指示は倉庫扉に貼ってある。
●暗証番号を知らない場合は関係者が到着するまで待つ。(自治会には暗証番号を知る人は
役員16人・班長90人・正副ブロック長28人・公園リーダー26人・専任自主防隊員5人の計165人と、さらに前年度の班長90人がおり災害時に誰かが参集出来る事を期待。)
●夜間の場合はランタンの場所が記されている)
●倉庫扉を開けると正面に行動順序が記されたボックスがあるので開封し、行動カードを取り出し指示順序に従い行動する。

B:指示行動開始
●正規班長(安否確認)・正規支援ボランティア(要配慮者支援)を除く避難者全てを招集。
●作業班長協力者を5人程度決定する
▽救護所テント+簡易ベッド組み立て班
▽要配慮者テント班
▽トイレテント +便器組立班
▽湯沸かし炊事用テント+カマド設置班
▽ブルーシートによるテント( ブランコ・藤棚・樹木利用)班
●各作業班長は作業に必要な人員の協力者を要請し決定する。

C:行動表により作業開始。
●1備品搬出 開梱:全員
▽ブルーシートを取出し倉庫付近に広げ、備品を倉庫から搬出しブルーシートに並べ、開梱する
●2作業班長は必要備品と工具を設置場所に運び作業手順を確認する。
▽設置場所が搬入搬出・安全性・利便性などを考慮する。災害時の条件により変更がある。

D:作業開始・各班長は進行状況をリーダーに報告する。
●:リーダーは無線機で自治会館本部と交信し報告する。必要あれば応援要請する。

E:設営設置完了したら安全性を確認し完了報告し使用開始する
●風雨による転倒倒壊吹き飛ばし雨漏り水はけなど
●カマドは風向きで付近への飛び火で火災の心配がないか、転倒しないかなど確認

各種検討課題
1:各テントの設置場所の検討:災害時の天候・時期時間・人員不足・備品不足
2:ブルーシートテントの設置 (ブランコテント・藤棚テント 樹木テントの設置方法)
3:救護所での簡易検査 (血圧・酸素濃度測定 切り傷軽傷)対応できる人
4:カマドの設置 と湯沸かし・炊飯の実施 (カマドの置き場所 敷板材質 安全な場所)
5:設置場所の検討改善 トイレ組み立て 使用方法図示(大小・男女)臭気対策 防犯
6:備品過不足・改善点 電池単3 の不足
7:今後必要な備品 (ブルーシート 個人用テントの活用)
8:トン汁・アルファー化米の調理(美味しくする方法・食中毒防止・調理用手袋)
9:カマドの安全性
10:各班長のビブス(腕章)の着用
11:伝令方法と要員の確保・無線機がない場合の対応
12:火災発生・救急救出時の体制
   

公園の備蓄倉庫の正面扉に貼ってある指示書 訓練用サンプル
 
 
最先着者は暗証番号で開錠する

自治会役員・自主防関係者・他班長・
リーダーには皆暗証番号を周知されている


通常内部は満杯状態
 



公園リーダーは集まった人達に進め方順序を説明し各班の協力者を要請する
協力者に各作業内容を説明する
 



設置場所を指示説明

 

作業事に班分けする 



天候にもよるが雨降りでなければブルーシートを最初に取り出し備品を並べる
担当者に必要備品が見つけやすい分かるようにする。開梱して設置場所へ運ぶ
  


 





箱一つ開梱するだけでも寒中なら?
 



安全な設置場所へ移動搬送


 
決められたテント設置場所に用具を運び設置開始する

 1:救護所のテントを最初に設置する。同時進行出来る時はベッド組み立ても開始する。




救護所用は側面幕が必要 背の高い人、脚立が欲しい


要配慮者用テントの設置 4人作業 

4人作業







一般者用テントは備蓄されてないのでブルーシートで代用/藤棚利用
枝に引っ掛かり張るのが困難・上部に水が溜まる問題


小枝が60cm以上棚上にあるのでテントを張りずらい
棚柵を利用して内側に三角テントを張る方法




ブランコテント/短時間で設置可能


温暖期の好天時には非常に有効 雨風対策を検討



トイレテント/簡易トイレの設置
簡易便器の組み立て
簡易便器の組立・使用方法は体験しないと難しい・衛生上も正しい使い方を体験しよう


1人は便器組み立て・2人はテント組み立て組み立て






トイレの入り口向きに配慮する

人目に配慮するが防犯も必要


ロープで固定/危険防止の為ロープに目印
ロープに目立つ布テープなどで目印をつける 

災害時にはアウトドア用の個人のテントは非常に有効です


雨風には問題あるが個人のテントは非常に有効で家族で簡単に組み立てられる


救護班も簡易検査器材が電池消耗で正しい値が出ない!!
酸素濃度器が見つからない!!


平時より救急箱の点検、電池チェックや実際使用が重要
止血手当用のポリ手袋・大型バンドエイドなどなども一括保管




炊き出し用 テントは食料品保管 アルファー化米炊飯 配膳用など荒天時の必需品


湯沸かし・炊飯用/カマドの位置を決める 防火上砂利道使用/砂場も検討


着火剤もあるが事前に薪を細く割っておく


公園内の樹木の枯れ枝は有効
市 市販の薪は非常に硬くナタがないと割れない

 断水想定でペットボトル水使用



風向きに注意・周囲の芝に燃え移る危険

一般木材・枯れ枝などは火が飛び散る危険性がある 
市販石膏ボードは溶けて危険

大鍋が傾いて危険な状態 


カマドの設置/防火上 砂利道上に設置/危険防止の為間隔を2m程度とる

風向きや火力が強いと炎が結構大きく火入れ口から出る。やけど衣服への着火に注意
付近の枯芝に飛び火に注意 消火器を傍に設置したい



配膳台・作業台がないとこんな姿勢で大変
こんな姿勢での配膳は大変


 
台があるといくらか楽になるが配膳台がない 


作業には配膳手袋使用/食中毒防止 
作業台がないと熱いけど手渡し作業


食事行列を体験/今日は暖かくおにぎりもトン汁も十分だがいざ災害時は果たして??
寒くて/暑くて 暗くて配給もおにぎり一つだけかもしれない


寒空 雨降り 酷暑の中の行列も検討課題



お花見ではありません! 公園に避難した人達(参加者)の災害食試食です。


災害食は塩/味噌の味付は絶対に必要です。
災害弱者の為の災害食も重要な問題です。


撤去撤収は次回訓練・災害に備えて速やかにきれいに

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制作校正文責 HP部会 関町佳寛

創刊2010.9.01 改定2016.6.22
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