押 し 花
片倉台にお住まいのHさんの作品です。
ホームページでは、押し花らしさ、押し花の良さをうまく表現出来ず、申し訳ありません。
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取材記 |
押し花の材料は自然の植物です。天然のお花や葉っぱや茎などです。押し花の基礎は材料集めです。これが想像出来ないほど大変なのです。でもこれを楽しいと思ってやれるようになるから不思議です。押し花には、それほどに、思い通りの作品が出来上がった時の喜びが大きく、他に変え難い満足感があるようです。 材料は自然天然のものですから、何時でも好きな時に好きな所で採取出来るものではありません。まず何が何処にありそうなのか、情報を集めます。先輩に教わったり、自分で色々調べたり、自分の足で現地調査をしたりです。次にそれを採取するタイミングです。同じものでも、作るものによって、若芽の時が良かったり、お花の最盛期が良かったり、枯れてからが良かったりです。タイミングを計って採りに行っても、タッチの差で他人に採られたり、収穫とか清掃のために刈り取られたりすることがあります。怖いこともあります。国立公園とか自然保護区域で、気がつかず、ついうっかり採ったりすることがあります。でも監視員が遠くから望遠鏡などでしっかり見ているのです。後が大変、とても厳しいんです。 自然界に沢山あるさまざまな植物を見た時に、あっ、これは何々に使えるな、とインスピレーションを沸かさなければなりません。独創的な創作には、これが一番大切かも知れません。 一年中、いたるところで、気配り、目配りをしなければなりません。さらに、材料採取は自分の足を頼りにこつこつやらなければなりません。精神的にも肉体的にも適当な刺激があって、健康保持、若さ保持に、とても役立ちます。 ということで、とても人気があり、Hさんが所属しているサークルでは、これ以上メンバーが増えると、全員一緒に勉強会を開くことが出来なくなるほどだそうです。 採ってきた材料を乾燥します。乾燥には昔からの手法と最新のハイテクがうまく組み合わされています。 いよいよ「押し花」の制作です。高度のセンスと忍耐力を要する緻密な作業です。誰かの面白いジョークで、うっかり笑ったりすると大変です。せっかくの押し花が吹き飛んでしまいます。精神を統一し、集中力を持続させて仕上げます。 材料探しのインスピレーションから始まり、創作創造のセンスはもちろんのこと、緻密な作業を可能にする忍耐力その他の、人間の高度の総合力を必要とする、素晴らしい芸術だなあと思いました。 (KH記) |
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