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あなたも名カメラマン

今野洋一先生の一日写真講座からのサマリーです。
(2008.4.22 昭和記念公園


     索  引 (各項目にリンクしています)

1.基本

2.実技
  1)花、葉、紅葉
  2)人物(特に顔: 5割り増し良い写真が撮れる。女性からは特に喜ばれる方法)
  3)人物(風景の中の人物)
  4)空
  5)カメラに直接光が当たらないようにする。

2.その他
  1)流し撮り
  2)花火
  3)画面の構成
  4)暗い部屋、室内
  5)スポットライトの当たっている場合
  6)盆踊り
  7)印刷


     結 び

「あなたも名カメラマン!」
 偶然目に止まった。新聞社の元カメラマン今野洋一先生、正味1日の講習に参加しただけで、レベルアップした写真が撮れる。なんと魅力的なキャッチフレーズだ。
 参加者はホームページの仲間3人、一度もまともな講習を受けたことはなかった。さわりだけでも本質を知りたいと同じ思いだった。
 4月22日は快晴ではないが絶好の日和であった。重い荷物もあまり気にならない。キッとすばらしい昭和公園での野外講習になると期待が膨らむ。
「花や人物を取るには『太陽の光を読む』これができれば、80%は完成です」
 言われてもあまりピントこない。
「写真は光の芸術であり、引き算(切り取る)の芸術です……」
 常に光を読むようにと言われたが、何となく分かったような気がしているだけだ。講習が終わる頃は、結構光の方向を気にしていた。
「そして何を撮るのか(主体)をハッキリと認識し、表現する」
 主張がない写真は、何も伝わらないのは分かる。どうすれば主張できるのか分からない。
1.基本
1) 被写体に当たる光の方向で、「順光」、「斜光」、「逆光」がある。その当たり方で写真は全く変わった表情になる。
2) 天気が悪くても、それを味方につける。雨、雨粒、風、雲、霧など。
3) 絞りを開放(小さい数値)すると、シャッター速度は速くなり背景はぼける。逆に絞り込む(大きな値)と、シャッター速度は遅くなりピントが奥まで合う(平凡な画面になってしまう)。
特に絞り込んだとき、シャッター速度が遅くなるので手ぶれを防ぐために、ISOを上げる。それでも、自分が手ぶれを起こす速度よりも遅いときは三脚が必要になる。
4) 白い物、黒い物は黒ずんで写る。白い物は白く写るので露出をプラスに、黒い物は黒く写るので露出をマイナスに補正する。

2.実技
1) 花、葉、紅葉
    @ 花、葉、紅葉は逆光で撮ると、透き通ったクリスタルのように輝く。
茎が長すぎる。 光を透かして輝いている。 
A 集団(花畑)は、手前にピントを合わせて半押し状態で、カメラを少し上向きにして奥行きのある写真にする。
B 一点集中(一輪)は、マクロ(花マーク)で撮影する。花を浮き立たせ、周囲をぼやかす。焦点を合わせる場所(中心、花弁)によって、周囲のぼけが変わってくる。
花の左側を空ける。 周りはぼけている。
C 花や風景だけを撮るよりは、その中に人物や動物を配置することで、写真に動きが出てきて、遙かに印象的になる。
「こんないいチャンスは滅多にない。逃がしてはいけない。ポピーを眺めながらいろいろな表情を見せている小学生。花と人物。花だけより動きがあって遙かにいい写真になる」
2) 人物(特に顔: 5割り増し良い写真が撮れる。女性からは特に喜ばれる方法)
@ 斜光で窓際に立ってもらう。(鼻に陰ができメリハリが出る)
A 露出補正(0.3〜0.7)と外付けのストロボを間接的に点灯すると、肌白に写る。
B 明るい背景(壁)から反射光を避けるために離れて立ってもらう。背景紙を用意しておくと便利である。
C 撮影者は、目線をモデルの胸の高さにし上向きに撮る。(撮影者は椅子に座るとよい)
3) 人物(風景の中の人物)
@ 人物が向いている方に、空間を空ける。真ん中に人物を置くと、不安定感が拭えない。
A 焦点を人物に当て、半押しの状態で顔が向いている側にカメラを振る。
B 少し離れた二人を撮影するときは、一人に焦点を合わせて半押しの状態で、カメラを中間に向ける。
4)
@ 空は雲の状態をみて、取り入れるかどうか判断する。
A 葉や木をを含めて、澄んだ空と雲は取り入れる場合は、空の明るさに負けて花や葉は暗くなってしまうしまうので、露出を補正する。(1.0〜1.7)
空の明るさに負けている。 空の明るさに負けている。
緑に映えて輝いている。
B 桜は、1.0〜1.8の補正。
5) カメラに直接光が当たらないようにする。
@ フードが無い場合は、手や雑誌などで遮る。

3.

その他
1) 流し撮り
シャッター速度を1/40秒にして、カメラを被写体の沿って動かす。背景が流れているようになる。
2) 花火
シャッター速度は5秒に設定、絞りは自動、三脚を使用する。
3) 画面の構成
@ 主部分と従分を分ける境界線は1:2にする。
A 記念撮影の場合でも、人物の面積前から1:2の所に焦点を合わせる。
B 画面が空と風景、花壇と樹木などのように上下に別れる場合、絶対に境界線を真ん中に持ってきてはいけない。主要な部分の面積を広くする。
4) 暗い部屋、室内
@ シャッターを優先にする。自分の手ぶれを起こさないスピードを事前に知っておく。
A 手ぶれを起こさないスピードを設定するためには、ISOを800に指定して、絞りは自動にする。それでも、スピードが設定出来ない場合は、ISOを更に上げる。
 (絞り値を上げると、スピードは遅くなる。→ 手ぶれ)
07年総会受付、ISO400、1/25、+2、
手暗がりで手ぶれを起こしている。
08年総会受付、IS0800、1/60、+0.7、
自然な明るさで手ぶれが少ない。
5) スポットライトの当たっている場合
周りを暗くして、光の当たっている部分を際立たせるために、マイナス露出補正を行う。
6) 盆踊り
ISOを800に指定して、動作が止まった瞬間を捕らえてシャッターを押す。
7) 印刷
@ プリンターの癖を先ず知る。赤みがある、黄ばむ等。
A 顔は色彩で少しピンクをかける。

結び
 たった1日の講習ではあったが、得るところは多かった。特に3人だけだったのは本当に得した感じがする。これからの写真に活かさなくてはもったいないし、仲間にもお裾分けしたい。思い違いや、考えずにやっていたり、新しい知識など。特に、5割り増しよく映る方法は是非試してみたいものだ。
 まだまだ、これは序の口である。教わった事を何度か思い出しながら身につけなくてはならない。さらに夜間、条件の悪い状況、流れている場面、人物の表情など先の長い道のりだ。
 何事もそうだが、知れば知るほど奥が深いのをあらためて思い知らされた。面白そうだという思いも沸いている。

                 出席者; 尾崎 晃、半田憲治、大曽根悦朗(記録)
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