お正月には手作りの「しめ飾り」が見られます

学校と住民が手を結んだ素晴らしい体験学習でした
2005年、片倉台小学校では、お米つくりの体験学習が実施されました。このページはその最終コーナーの取材レポートです。 田おこし、田植えから始まった片倉台小学校のお米つくり。夏休みのあいだも、子供たちが交代で、水の管理などを続け、無事に収穫の日を迎えました。学校と保護者と地域住民が一体となった素晴らしい体験学習でした。そしていよいよ最終コーナーです。収穫のあとの稲わらを使った「しめ飾り(お正月飾り)つくり」です。 |
関連ページ 稲が育った状態をご覧になりたい方はここをクリックして下さい 稲刈り、収穫のページはこちらです |
12月20日 : 先生と保護者による準備作業
授業時間だけでは作業を完了出来ないので、あらかじめ先生と保護者で下準備をすることになりました。保管している稲わらを1本ずつ手にとり、芯のしっかりしたところだけを残し、周りのばさばさした葉っぱ状の「はかま」を取り除きます。これを20本まとめて一束にします。さらに、明日の作業がやり易いように、稲わらの束に水をかけ、湿り気を持たせて完了です。 これが翌日、子供たちが作る「しめ飾り」の材料です。子供たちの人数分プラスアルファを作りました。ご協力いただいた皆さま、ご苦労さまでした。 |
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12月21日 : しめ飾りつくり
最初は、お母さんたちに作ってもらった「上記のわら材料」を、木の棒で(槌の代わりです)静かにたたいて、さらに軟らかくすることです。これを教室の中で行なうと、音や振動で他の授業の迷惑になるので、代表の人達が材料を持ち出して、外で作業をしてきました。 いよいよ全員で自分たちの「しめ飾り」を作る作業の開始です。 先生役は片倉台在住の尾頃さん、植谷さん、平岡さんです。皆さんは最初の田植えの頃から協力してこられた方々です。 |
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尾頃さんがメインで説明します。みんな熱心に聴いています。 作業に入る前に、しめ飾りの由来について、「神話の話し」も聞きました。 しめ飾りの作り方は、説明だけではわかりずらいので、実演をしながら説明します。 子供たちも材料を手に持って、説明に聞き入り、手もとに注目し、熱心に、自分でいろいろトライアンドエラーです。 作り方ですが、まず、一束20本の材料を3分の1ずつ、3本に分けます。その内の2本をよります。2本のわらたばを手のひらで挟んで、手のひらをスライドさせながら、よりあわせていきます。しかし見た目より難しい作業です。根元からより始め、先端までいったら、そこを、よりが戻らないように洗濯ハサミなどで挟みます。 そのあと、残った1本を、先によったものの溝にあてがいながら、うまくより合わせていきます。 結果的には三つあみですが、「おさげ髪の三つあみ」とは違う、しっかり芯の通った縄が出来上がります。一言で言うと「縄をなう」ということです。 ところで、「よる」とか「なう」という言葉、ご存知ですか? 「よる」は万葉集や徒然草にも使われている歴史のある言葉で「まじえてねじり合わせる・組んでまきつかせる」という意味です。「なう」も同じです。 |
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ついに稲わらが三つよりの縄になりました。これが「しめ縄」になったり「しめ飾り」になるのです。今日は「しめ飾り」を作ります。出来た縄を輪にしてしばります。二つ使ってメガネ形の輪にするのが一般的です。これに飾りをつけます。紙に賀正とか初春とか「自分の目標」などを書いて飾りつけます。さらに紅白の飾り紙、金紙、銀紙などをいろいろ工夫し加工して飾りつけます。 |
すごい! これが出来上がりの一部です。
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最後は記念撮影になりました。来年もこの調子で元気に頑張ろう。
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いやー子供たちのパワーには驚きました。最初は結構、難しいし時間もないし「稲わらの輪」がひとつくらいで終わりかなと思いましたが、みんな、期待よりもずーっと・ずーっと立派なものを作りました。たいしたものです。 |