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5年生の米作り 八王子市片倉台小学校長 橋本秀夫 田おこし、泥んこになってやった代かき、田植え。子どもたちにとってはどれもこれも初めての仕事であり、体験でした。それから毎日、当番による水の管理が始まりました。梅雨の時期を過ぎ、暑い夏がやってき、学校は夏季休業日を迎えました。だが水の管理は、当番の子どもたちによって確実に続けられていました。 やがて赤とんぼが舞い、木々のそよぎにも涼気をおぼえるころとなりました。稲穂が黄金色に輝き、収穫の日が待ち遠い。そして10月。秋の長雨にたたられながらも、好天に恵まれて稲刈り(10月21日)ができました。 乾燥、脱穀、精米・・・・・と、まだまだ子どもたちの体験学習は続きますが、今日までの5年生の子どもたちの熱心な仕事ぶりを、大いに称えたいと思います。長期にわたる米作りは、きつい厳しい仕事です。現代の若者たちには、「汚い、きつい、危険」な仕事を避けようとする傾向があるそうです。だが、5年生の子どもたちはそうしたことを乗り越えて、米作りの活動を進めました。素晴らしいことです。稲を刈り取ったところで米作りの体験学習が終わったわけではありません。残されたこれからの活動と合わせて、米作りの体験学習で学んだことや成果、課題を整理していかなければなりません。これまで、熱意と愛情をもってこの体験学習を指導してきた担任教諭に感謝しつつ、今後の指導にも大きな期待を寄せているところです。 こうした体験学習は、保護者をはじめ学校外部の方々の協力があってこそできることと思います。活動にかかわってくださった多くの方々に、改めて御礼申し上げます。田植えと稲刈りには、大勢の保護者の皆様にもご参加いただきました。片倉台在住の尾頃さん、植谷さんにはご指導、ご支援いただき心づよいかぎりでした。子どもや担任教諭とどうかかわっていただいたらよいのか、実践を通して課題が見えてきましたが、活動を積み上げることで「教授・学習」「支援・協力」の実効性を高めていきたいと思います。今後とも、片倉台小の子どもたちのために、ご支援、ご協力をお願い申し上げます。
子どもたちの感想 私は「どーせちょっとしかとれないでしよ」とおもっていました。でも予想外にたくさんとれてよかったです。3kgとれたらいいなーと思いました。かまでかるのはとてもたいへんでした。とても力がいりました。稲は10束ごとにわらで結びました。結び方がむずかしかったです。稲かりは初めてだったのでいい思い出になりました。食べるのが楽しみです。(女子A) おごろさんの説明は分かりやすかったからうまくできた。手順や方法などもしっかりできた。気をつけた事は指を切らないように気をつけた。プールサイドに干したのを見たらけっこうりょうがあったからよかった。いっぱいとれてよかったしちゃんとできて稲ができたからうれしかった。(男子A) まずかまで稲をかった。手などをきらないようにして、かまを手前に引きこむようにしてかる。かりおわったら、ひととおり水田をみておちているほがないかたしかめ、稲を十束ずつまとめてわらで結んだ。結んだ稲はリヤカーにつんでプールサイドにほした。初体験の稲かりは、とてもたのしかった。最初はドキドキしたがだんだんなれてきておもしろかった。わらで稲を結ぶのがたいへんだった。(女子B) 方法は稲の上の方をもって下の方できるです。気をつけたことはカマで足とかをけがしないようにしました。とった稲をリヤカーで運んでプールサイドに干したときこんなにとれたんだなーと思いました。初めて稲をとったのでいろいろわかんないことがあったけれど尾ごろさんたちのせつめいをきいてわかりました。(男子B) 最初に尾頃さんにわかりやすく説明してもらいました。尾頃さんがやっているいるのを見るとかんたんそうに見えたけどやってみるとけっこうかるのに力がいりました。。でも、こうゆうきちょうな体験をさせてもらえてよかったです。尾頃さんや校長先生にかんしゃしています。(女子C) 10月21日(金)にいねかりをしました。金色に実った穂がとてもきれいでした。かまをつかうのですごく緊張しました。10株づつたばねてリヤカーにのせ干しました。何本かの「ほ」がおちていました。プールサイドはすごく葉だらけでした。最後友達と二人でおちているちいさなお米をひろいました。7つぶか8つぶひろいました。皮をむくとすきとおった白がきれいです。(女子D) 5年 保護者代表 下和田 万里 10月21日5校時目、秋晴れの空のもと、5年生による稲刈りがのびのび広場にある田んぼで行われました。 5月の田植えのときからお世話になっている尾頃さんと植谷さんの丁寧なご指導のもと、子どもたちには鎌の握り方、稲穂の持ち方などを習い、順番に田んぼに繰り出しました。おぼつかない手つきの子どもたちではありましたが、それでも一生懸命重い鎌を握り、一心不乱に稲を刈っている姿、とても感動的でした。刈り取った稲を、わらで束にする作業には少してこずりましたが、それでも一時間ほどで植えてあった稲をすべて収穫し、プールのベンチ上に取り付けられた竿に干すまでこぎつけました。 本日、無事収穫できたことはひとえに半年の長い間、米作りをご指導くださいました尾頃さんと植谷さんのおかげだと思っております。このような機会を設けていただき、保護者一同大変感謝しております。 私事で恐縮ですが、わたしはこの3年間ほど海外で過ごしました。赤道直下に位置し、四季のない熱帯の国では、勿論日本式の米作りなど体験できるはずもありません。当時日本人小学校の5年生だった長女の担任の先生は、それでも日本式の米作りの体験をさせよう、校庭に印をつけ、苗を植えるまねをしました。その「真似事」も、授業の途中でふりだした熱帯特有のスコールにより、中止に追い込まれました。勿論、水遣りや草取りのたいへんさ、収穫の喜びなど体験できるはずもありません。それに比べ、息子はなんとしあわせな体験ができたことでしょう。地域の方々に支えられ、何事にも変えがたい経験をさせていただくことが出来ました。これもひとえに尾頃さん、植谷さんはじめ地域の方々のおかげだと、心より、感謝申し上げます。ありがとうございました。 |
更新日:2005年10月30日 |
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