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オーストラリア世界遺産紀行
(ウルル・カタジュタ国立公園)

矢野 政顕

 2013年3月、オーストラリア大陸のほぼ中央に位置するウルル・カタジュタ国立公園(Uluru-Kata Tjuta National Park)へ行ってきました。ここに我々がエアーズロックと呼んでいる一枚岩があります。エアーズロックはアポリジニの聖地であり、現在はアポリジニが代々呼び習わしてきた「ウルル」(Uluru)が正式な呼称となっています。このウルルと近くにあるカタジュタをまとめて世界複合遺産の「ウルル・カタジュタ国立公園」となっています。

 ウルル・カタジュタ国立公園の玄関口は通常エアーズロック空港(正式にはConnellan Airport)ですが、公園内には商業施設、宿泊施設が一切ありませんので、観光客は空港から5Km程のところにエアーズロックリゾート(Yulara)に宿泊します。ここにはホテル、レストラン、スーパーマーケット、郵便局、消防署などがあり、リゾート内の移動には無料の巡回バスが利用できます。観光客はエアーズロックリゾート内に宿泊し、ここから公園へ向かうことになります。エアーズロックリゾートから入園するには現地発のツアーに参加するか、あるいはレンタカーを利用することになりますが、私たちはレンタカーを利用しました。

 エアーズロックリゾートから5Km足らずのところに公園のゲートがあり、ここで入園券を購入します。ウルル・カタジュタ国立公園への入園券は3日間有効で、25ドルでした。入園の度にゲートの係員に見せてチェックを受けます。ゲートが開いている時間は時期によって異なりますが、3月の場合朝5時30分から夜8時30分です。 エアーズロックリゾートからウルルまで約20Km、カタジュタまで約50Kmです。私たちは滞在した3日間にウルルまたはカタジュタを訪ねて4回入園しましたが、この間のレンタカーの走行距離は約350Kmになりました。

 
Source:Visitor Guide of the Uluru-Kata Tjuta National Park
 
  エアーズロックリゾートの中央から望むウルル。白い屋根はリゾート内の宿泊施設。
  ウルル・カタジュタ国立公園への入園券  


 ウルル(通称エアーズロック)は砂岩の一枚岩で、地表面の大きさは高さは346m、周囲は約9.4Kmです。6〜9億年前にはこの一帯が巨大な内陸海であり、その後の地殻変動で地上へ隆起し、今から7000万年ほど前に現在の形なったと考えられています。ウルルの地上に出ている部分は岩全体の3分の1〜4分の1と推定されています。裾にはウオーキングトレイルがいくつか設定されていますが、裾を一周するトレイル(ベースウオーク)は約10.6Kmです。歩いて一周すると約3時間かかります。

夕陽を受けたウルル 朝陽に輝くウルル
こんな動物にも遭遇 レンジャーによる説明
 

 ウルルへの登山口は一カ所ですが、登山はほとんど禁止状態です。ウルルは現地のアボリジニにとって聖地ですから、“私たちは登らない。どうかウルルには登らないでください”という看板が登山口に立てられています(左下の写真)。“訪問者が登山道と呼んでいるところは、天地創造の時私たちの祖先が降りてきた非常に神聖な道です。登らないのが昔からの私たちのルールです。私たちのルールを尊重してください”とも書かれています。当然のことながらアボリジニの儀式がある場合は登頂が禁止されます。

 さらに気象条件によって登山が禁止されることもあります。私たちは滞在中に3回登山口を訪れましたが、3回とも登山禁止でした。理由は高温(右下の写真)、強風、降雨予報でした。ここ数年の登山解禁日は年間100日〜150日と手元のガイドブックには書かれています。

 また、ウルルにはSensitive Siteと呼ばれるアボリジニにとって歴史的に重要な意味を持つ場所がいくつかあります。それらの場所については立ち入りも写真撮影も禁止されています。

 

 
 カタジュタはオルガ岩群とも言われ、ウルルの西約45Kmにある巨石群です。ウルルが一枚岩であるのに対してカタジュタは大小36の岩山から構成されています。カタジュタもウルルと同様砂岩質の岩で、今から7000万年ほど前に今のような形になったと考えられています。

 カタジュタには二つのトレイルがあります。一つは「オルガ渓谷」でもう一つが「風の谷」です。オルガ渓谷ウオークは片道約2Kmのトレイルですが、「風の谷」ウオークはカタジュタの奥深くまで踏み込む約7.4Kmのウオーキングトレイルで、このトレイルをすべて歩くと4時間ほどかかります。ここもアボリジニの聖地ですからそのことを弁えて行動するようにと警告されています。また高温のため立ち入りが禁止されることもあります。私たちが行ったときは午前11時からは立ち入りが禁止されていました。

カタジュタは巨石群
朝陽に輝くカタジュタ


 ウルル・カタジュタ国立公園滞在中に悩まされたのは蝿でした。日本で見かける蝿よりも小型ですが、ところかまわず襲ってくるため本当に「五月蠅い」ことで、絶えず追い払っていなければなりませんでした。この蝿を防ぐためには右下の写真のようにネットを被るしかありません。防虫ネットはエアーズロックリゾート内の売店で販売していますが、所持している方は日本から持参されるのが賢明です。

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