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ドロミテハイキング記

矢野 政顕

 2017年7月下旬に、イタリアの世界自然遺産ドロミテのハイキングを楽しんできた。昨年のスイスへは個人旅行で出掛けたが、イタリアのドロミテ地方は公共交通機関が不便だと言うことで、日本からのツアーに参加した。      

 ハイキングのために滞在したのはドロミテ地方の東部にあるコルティナダンペット(標高1,224m)に4泊、コルバラ(標高1,568m)に2泊、アレゲ(標高979m)に2泊である。これらの町のホテルに滞在して7日間のハイキングを楽しんできだ。コルチナダンペットは1956年に冬季オリンピックが開催されたところで、日本人にも馴染みのところ。人口は約6,000人で、ベネティア空港から車で約2時間半のところにある。

 ドロミテ地方の岩石はドロマイトといわれる苦灰岩で構成されており、それらが浸食された結果、岩肌がむきだしの険しく荒々らしい山塊、岩峰が形作られている。
 
 以下にハイキングの様子や高山植物の写真を紹介する。

1.ドロミテのハイキング

  
(第1日 トレチーメ) 
 ハイキングの初日は、最も有名なトレチーメ(2,999m)の中腹標高2,200m〜2,300mを一周するハイキングコース。途中の山小屋での昼食時間を含めて約6時間。

 

ラバレート峠(2,454m)へ向かって。


昼食をとったトレチーメ・ア・ロカッテリ小屋。

 


 





ハイキングの仲間は12人。最高年齢者は79歳。

      
(第2日 クローダ・ダ・ラーゴ) 
 公共バスでジアウ峠(2,235m)に向かう。ジアウ峠からクローダ・ダ・ラーゴ(2,701m)の中腹をクローダ・ダ・ラーゴ小屋(2,045m)までハイキング。クローダ・ダ・ラーゴ小屋で遅い昼食をとって、ジープでホテルまで帰る。
 

スタート地点のジアウ峠。










アンプリッツオーラのコル。


ゴールのクローダ・ダ・ラーゴ小屋。
    
(第3日 ラガツオイ展望台とチンクエトーリ) 
 本来はファルツアレゴ峠からラガツオイ展望台へ登り、トファーナ・ディ・ローツを眺めながらディブオナ小屋までハイキングの予定だったが、天候の悪化が予想されたため、ガイドの判断で予定を変更した。
 公共バスでファルツアレゴ峠(2,105m)に着いてみると、幸いにも晴れていたため、ロープウエイでラガツオイ展望台(2,751m)まで登る。展望台には第一次世界大戦当時の遺跡が残されていた。
 ラガツオイ展望台から下ってファルツアレゴ峠に戻った後、チンクエトーリのスコイアットーリ小屋(2,255m)までハイキング。チンクエトーリにも第一次世界大戦当時の塹壕などが残っていた。



ラガツオイ展望台からファルツアレゴ峠の眺め。


展望台から見たマルモラーダ(3,343m)。




第一次世界大戦時の塹壕。














ゴールのスコイアット小屋手前から眺めた
チンクエトーリ。小屋で昼食中に雷雨となる。

  
(第4日 アベラウ山麓) 
 コルティアダンペットからコルバラへの移動日。途中で前日のゴールだったスコイアットーリ小屋(2,255m)をスタート地点とし、ファルツアレゴ峠(2,105m)までアベラウ直下をハイキング。



チンクエトーリ。


トファーナ・ディ・ローツ。


アベラウ小屋。










リメデス湖。


(第5日 カルデラ峠からコルバラへ) 
 ガルデナ峠(2,060m)からコルバラの町(1,568m)に向かって、セラ山塊を眺めながらハイキング。コルバラの町から眺めるサッソンガー(2,665m)は素晴らしかった。








コルバラの町から見たサッソンガー


(第6日 マルモラーダ展望) 
 ドロミテ街道の最高点であるボルドイ峠(2,239m)からハイキングスタート、ドロミテの最高峰であるマルモラーダ山(3,343m)を眺めながら、フェダイア湖(2,050m)までハイキング。湖畔のレストランで昼食後、立ち乗りリフトでマルモラーダ山の中腹(2,700m)の氷河の手前まで往復した。


ボルドイ峠は自転車競技でも有名。




黒い建物は戦争の遺物。現在は博物館。


遠景はマルモラーダ。頂上直下の氷河が特徴。


出会った羊飼いのおじいさん。




フェダイア湖を目指して下る。


立ち乗りリフトの乗り場。






2,700m地点から見たマルモラーダの氷河。

 

(第7日 チベッタ縦走) 
 宿泊地のアレゲから、ゴンドラを乗り継いでバルディ高原(1,922m)へ登り、ここをスタートしてまずコルダイ湖(2,143m)を目指す。その後、屏風のようにそそり立つチベッタ山(3,220m)の岸壁を見上げながら、その直下を縦走。ゴールのトリエステ小屋(1,135m)まで約8時間のロングハイキングだった。

   

名峰ペルモ(3,168m)を眺めながらスタート。




コルダイ小屋。






コルダイ湖。

















 

2.ドロミテの高山植物

 高山植物はあまりにも沢山咲いていて写真に撮りきれない。そのうちの一部を写真で紹介する。

 




 


































(2017年10月10日記)
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