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むつみ会俳句の会のメンバーによる俳句を掲載しています。

春惜しむ心も朧ろ夢路

「よかったね」医師の一言五月晴れ

少年の如き阿修羅や春惜しむ

風光る千三百歳の阿修羅かな

ぽったりと崩れ落ちけり大牡丹

逝く春を止め得ずして米寿過ぐ



花ざかり翁無想の独り酒

久遠寺の色香深まる夕桜

二の丸の空堀埋める花吹雪

花冷えの街にただよう旅情かな

目覚むれば春は一杯窓の外

花冷えに閉店貼紙はためけり



椿咲く静かに競う艶姿

春めけり箒持つ手に風優し

寄り添いて吾見上げいる犬ふぐり

石垣の隙間の並ぶ華かな

春めくや庫裏開け放し読経かな

香も軽く甘さも軽し桜餅



2009年春へ

片倉台の四季へ

更新日:2009年6月30日
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